学校給食の無償化、有機食材を!
世田谷区では、令和5年4月から令和6年3月まで、学校給食の食材費が無償になる予算案が可決しました。これは、エネルギー価格や物価高騰が区民生活に多大な影響を及ぼしていることから、世田谷区独自で行われること。令和6年4月からも継続するかどうかは、また、状況を判断して決定していくようです。世田谷・生活者ネットワークは、栄養が満たされる学校給食の重要性と年々貧困が深刻化する現状を考え、この予算に賛成しました。
しかし、心配されるのは、無償化されることによって、財源が必要になるため、食料の質が下がったり、人件費を削減したり、無償化のしわ寄せが他に及ばないかという事です。これまで生活者ネットワークは、遺伝子組み換え作物は使用しない、メラミン、ポリカーボネート食器は使用しない。地場の野菜を学校給食に活用するなど。多くの事を提案して来ています。
気候危機、食料危機など多くの課題に直面している今、持続可能な社会にするため有機農業にも注目されています。千葉県いすみ市では、市内の学校給食のご飯を100%地元の有機米に切り替えています。京都府亀岡市では、有機農家と市民が連携して、有機食材を学校給食に提供しようとする「オーガニックアクション」の動きがあります。
学校給食を通して、地域や行政、農家が議論することによって、持続可能な社会が見えてくるのではないでしょうか。